ウィローモス
水草として販売されているウィローモスですが、実はミズゴケです。

根を持たず、流木や岩などに活着(かっちゃく/くっつくこと)という特徴があります。水槽内のレイアウトを気にする人ならば、流木や岩などに活着させて使うことがほとんどですが、レイアウトを気にしないのであれば、そのまま水槽内においておくだけでも育ちます。流木や岩影など、日陰になってしまうような場所でも育つことのできる「陰性植物」で、CO2はなくても育ちますが、よりきれいな色で育てたい・増やしたいと思うのであれば、CO2の添加をしたほうがきれいに育ち、成長もはやくなります。
2種類の違い
ウィローモスには細長く育つ一般的なウィローモスと、南米産ウィローモスの2種類があります。南米産ウィローモスは、細かな葉がたくさんついて三角形に育っていき、一般のウィローモスと比べると活着力が弱いという特徴があるため、水槽レイアウトでは使い分けが重要なポイントとなってきます。名前に「ジャイアント」とついているものは、通常のものよりは大きく育つ種類と考えておいてよいでしょう。

ウィローモスが枯れる原因は?
ウィローモスは根を持たないコケ類で、栄養は水中から吸収します。水質にもあまりうるさくなく、対応する水温の幅も20度から28度と広いのでそこまで神経質にならなくても大丈夫です。ウィローモスが枯れる原因として考えられるのは
- 光量や肥料が足りない
- 水温が低すぎる
- 水質が合わない
- 小さくカットしすぎた
というようなことが考えられます。さすがに育てやすいと言われているウィローモスでも、水槽内の環境が悪ければ育たないため、水質や水温の改善を行いましょう。
光対策
光が足りない場合は、水槽内のウィローモスを光が当たる位置に置き換え 水槽用の照明を使う、水槽を日当たりの良いところに置くといったことで対処することができます。栄養分がたりないようであれば、固形肥料を水槽の底砂に埋める、液肥を水槽内に投入することで改善できますが、水草の肥料はコケの肥料にもなるので与えすぎに注意してください。

ウィローモスのトリミング
ウィローモスは比較的強い水草ですが、小さくカットしすぎると成長するだけの力が残っておらず、水槽内の環境がよくても枯れてしまう場合があります。ウィローモスのトリミング方法と増やし方ウィローモスはトリミングでカットした部分から新芽が出てきます。生い茂らせるためには、2mm~3mmくらいの長さにカットしていくと、こんもりとした茂みになりやすいです。ウィローモスはとても細かいので、水槽内でカットすると切った先が水槽内に散らばってしまうと、カットした切れ端が細かすぎて除去しきれず、気が付いたら変なところで増えていたということになる場合があります。そのためウィローモスをトリミングするときは、水槽から出してトリミングを行うことをおすすめします。